アスキー総合研究所 >  ニューズレター・フォーラム >  ニューズレター > 「日本アニメの違法アップロードへの最善の対策は、海外での有料配信だ」

前へ 1 2 3 次へ

「ASCII Research Interview」 Vol.4 クランチロール ビンセント・ショーティノ社長

「日本アニメの違法アップロードへの最善の対策は、海外での有料配信だ」

聞き手=遠藤 諭

  • はてなブックマークに登録
  • del.icio.usに登録
  • livedoorクリップに登録
  • Buzzurlに登録
  • StumbleUponに登録
  • Google Bookmarksに登録
  • Facebookでシェア
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • お気に入りに登録

2009年10月19日 22時24分

 ネットでのコンテンツの広がりには、いくつかの形がある。1つはGoogleやYouTubeのように、ひたすら無料で配る発想。もう1つは、iTunesのようなストアによる、有料のコンテンツ販売。それから、Amazonのような紙の本を売るというリアルとの関係の中で、ビジネスをやる場合もある。

 クランチロールは、Google型とiTunes型の中間ともいえる。有料サービスを開始してまだ1年も経過していないのに多数の会員を確保しているのは、SNSの存在が大きいだろう。7ドル定額制で連想されるのは、DVDレンタルの「Netflix」だ。同社は、1カ月借り放題という定額制やWish list、友だちが何を見たか分かるソーシャル的な仕組みも持っている。

 一方、ショーティノ氏は、いかにして違法なファンサブが駆逐されつつあるかということも語っている。クランチロールのライツホルダー向けの管理ツールでは、YouTubeやDailymotionといった他の動画共有サイトで、自社のコンテンツの(違法に)アップロードされている状況が分かる仕組みが用意されている。これは、アップルがiTunesを始めるときに、音楽出版社を説いて回ったときと同じロジックである。

 クランチロールのスタンスは、GoogleとiTunesの中間くらいなので、コンテンツを安く大量に配るという路線である。ネットのお約束を、良く理解している会社ということだ。日本のアニメを主軸とするクランチロールは、コンテンツ業界にとってきわめて重要かつ特別な存在である。こうしたサイトの登場をどう捉え、彼らとどう賢くやっていくのかというお題が与えられているのだともいえる。


ショーティノ氏も登壇するシンポジウムが開催されます


 今回インタビューしたショーティノ氏をはじめ、マイクロソフトの上代晃久氏、慶應義塾大学の中村伊知哉教授、経産省メディアコンテンツ課の信谷和重氏らが、日本のコンテンツおよびコンテンツ企業の将来を握っている、デジタルやネットとの関わりかたについて語るシンポジウム『デジタルを味方に付けろ! ジャパンコンテンツ』が、10月22日(木)の18時30分より、秋葉原UDX 2F AKIBA SQUAREにて開催されます(モデレーターはアスキー総研所長の遠藤 諭)。


 このシンポジウムはコンテンツの祭典「秋葉原エンタまつり2009」の一環として行われ、フランスで開催されたJAPAN EXPOで経済産業省が行ったユーザーアンケート結果や、米国でのコンテンツ配信の事例などを紹介します。Windows 7の発売日である10月22日に、ネット時代のメディア環境やコンテンツの世界でやるべきものはなにかを問います。


 参加は無料(エントリーは必要になります)ですので、ぜひご応募・ご参加ください。


 詳細・お申し込みは、「秋葉原エンタまつり2009 」公式サイトをご覧ください。。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

2011年11月
2011年10月
2011年01月
2010年12月
2010年10月
2010年09月
2010年04月
2010年03月
2009年11月
2009年10月
2009年08月
2009年07月
2009年05月
2008年12月
2008年11月
記事アーカイブリスト
2011年
  1. 01月
  2. 10月
  3. 11月
2010年
  1. 03月
  2. 04月
  3. 09月
  4. 10月
  5. 12月
2009年
  1. 05月
  2. 07月
  3. 08月
  4. 10月
  5. 11月
2008年
  1. 11月
  2. 12月