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【所長コラム】「0(ゼロ)グラム」へようこそ Act.38

モモ妹とコミュニケーション論

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2009年12月18日 18時20分

サイン入りモモ妹ポラ
モモ妹サイン中
上のポラは、弊社に取材に来たモモ妹(「PostPet mini PRESS」の編集長なのです)を逆取材して、撮ったその場でモモ妹にサインしてもらったものです。どうしても、どうしても欲しいという方は、アスキー総研サイトの「お問い合わせ」フォームからご連絡ください。

 わたしがモモとはじめて出会ったのは、東京は中央区東銀座、インドカレーの「ナイルレストラン」や手拭いの「大野屋」さんにも近いとあるカフェでした。サービスを開始するSo-netさんに、モモをはじめとするPostPetたちを紹介していただいたのです。そのときから、モモにはフツーではない想いがありました。

 ネットやモバイルの普及で、コミュニケーションのスタイルがどんどん変化しています。ケータイ、ブログ、Twitter、SNS……。ソーシャルゲームの“農場”ゲームなんかでやっていることも、よく考えてみると、SNSでやっていたことを絵とアイテムに置き換えただけにも見えます(そういうゲームがヒットしています)。逆に、Twitterなどのコミュケーションツールも、よく見るとゲームに似ています。

・他人の畑に水をまく=他人をフォローしてRTとかしてあげる
・他人の畑に害虫を蒔く=他人のTweetに反論のReplyをする
・自分のつぶやきのRT状況=作物の生育
・他人のつぶやき……などなど

モモ妹撮影中
わたしの持っているポラロイド「ProPack」で、取材に来たモモ妹を逆取材してみました。冒頭の写真は、このとき撮ったもの。

 そんな、コミュニケーションとゲームの境界領域を、最も早い時期に、スパッと見せつけてくれたのが「PostPet」でした。わたしはもちろんやり込みました。携帯電話でもやりまくりました。どれくらいの温度だったかのかというと、わたしが編集長をつとめていた『月刊アスキー』(1998年7月号)の付録CD-ROMに、オリジナルのPostPetの「エサ」を作って収録させてもらったくらいです。麹町の南インド料理店「アジャンタ」のマトンカレー、チキンカレー、キーマカレーなどです。

 PostPetは、コミュニケーションというものを、批評的にデザインしているのがカッコいいと思いました。人と人のコミュニケーションで発生する、心と心の触れあい、スレ違い、ワクワク感、誤解やもどかしさなど……。コミュニケーション論的なゲームといってもよいでしょう。「トモダチコレクション」が、バーチャルなソーシャルであるのと同じで、単純に便利なコミュニケーションツールではないところが楽しいのです。

モモ妹と名刺交換
モモ妹と、名刺交換もさせていただきました。

 たとえば、持ち主は自分のペットの部屋しか見ることができず、相手のペットの部屋は見れない。これは当たり前で、部屋を訪れるのは郵便を届けるペットだけだからです。この基本システムは、いまのバージョンでも変わらないですよね? ペットが、メールを運んできたら相手をしてあげましょう。その結果は、送り主には「ひみつ日記」というメールで報告されます。

「きょうエンドウのところにいった。××とあそんだ。配達上手と言われた。えへへ、そうかな。集中力が1さがった。掃除しようかな・・・」

 女の子にメールを出したのに、返事をくれないことがあります。ところが、PostPetだけはシッカリ相手をされて、日記を書いたりするのです。大の大人が「なでられた」だけというのは、なんとも微妙な気分になります(しかも、自分ではなくペットだけだが)。こんなやりとりが続くと、「自分がPostPetになりたい気分」になってくる人も出てくるかもしれません。

 そんなPostPetですが、「モモ妹」がアスキー総研を訪ねてきました。モモ妹というのは、名前のとおり「モモ」の妹。ポストペット新聞社の「PostPet mini PRESS」の編集長です。前回は今年2月、バレンタインデーのときに、「チロルチョコ<ももち>」を1ケースプレゼントに置いていってくれたときです。

モモ妹とツーショット
Press証を付けて弊社に取材に来たモモ妹ですが、PostPetたちと遊べるニンテンドーDS用ソフト『PostPetDS 夢見るモモと不思議のペン』がマーベラスエンターテイメントさんから12月24日に発売されるので、そのPRも一生懸命にしてくれました。

 これから、コミュニケーションとゲームの境界領域は、いよいよ面白くなるのではないでしょうか? コンピュータの操作自体(つまり「OS」)が、近い将来、そうしたシステムと同等になってくる可能性もあります。ペットといえば、米国や中国のソーシャルゲームでは、知り合いをペットにして他人に売りつけるゲームが流行しましたね。でも、日本にはPostPetがあります。コミュニケーションのメカニズムを勉強するために、PostPetに触れてみるのもよいのではないでしょうか。

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■このコラムについて

 アスキー総合研究所所長の遠藤 諭が、コンテンツ消費とデジタルについてお届けします。

 本やディスクなど、中身とパッケージが不可分の時代と異なり、ネット時代にはコンテンツは物理的な重さを持たない「0(ゼロ)グラム」なのです。

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