アスキー総合研究所 > ニューズレター・フォーラム > ニューズレター > 月間65億PV! 巨大サイト「DECOLOG(デコログ)」の正体 (前編)
2011年10月31日 11時40分
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| ミツバチワークスのオフィスに飾られた「328」という数字。同社のドメインも“328w.co.jp”だ。 |
―― 2009年の終わりくらいから、急速に伸びていますよね。
光山 2007年2月のサービス開始から半年間は、会員数が2,500人くらい。丸一年経ってもで6,500人くらいでした。まったく会員もPVも増えず、その当時はどうやったら会員数が1万人を超えるのか、想像もつきませんでした。それが2009年の春くらいから急激に伸び始めて、そこから2010年くらいまでの1年間はアクセスをさばけなくなって、21時を越えるとサイトが落ちるし繋がらなくなる。利根川(取締役の利根川 郷氏。プログラマーで技術責任者)と2人で、毎晩死ぬ思いでサーバーの監視と管理をしていました。
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―― ユーザー構成は、どのようになっているのでしょうか?
光山 ユーザー構成は、女性がだいたい9割です。本当は男性を禁止にしたいんですけれども、彼氏と一緒にブログを書くという使い方をしている女性が大勢いるので、禁止にはしていません。ただ、運営のルールは女性に甘く、男性には非常に厳しくなっています。男性のブログは「新着ブログ」にも載りません。エリアのランキングなどにも掲載しません。女の子だったらまずは注意するだけというような規約違反でも、男性であれば連絡なしでブログを削除したりします。
―― そいういうのはアリなんですか?
光山 これも、ユーザーが喜ぶことをやってきた結果、自然に出来てきたルールなんです。同じ年くらいだと、男性の方が子供なんですよね。女性が嫌がることをして、喜んだりする人も多いんです。
―― 女の子狙いで入ってくる男性が増えるのは、御社としては絶対に避けたい部分ですね。
光山 はい。女の子も喜ぶような男性会員の増え方ならいいんですが。広告もやっぱり女性向けに出しているクライアントばかりなので、男性が入ってきても、弊社にとってはコストにしかならないんですね。
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―― 年齢的にはどのあたりでしょうか?
光山 ボリュームゾーンは19歳前後です。メインは19歳~21歳くらいまでで、次が高校生で16歳から18歳。こういうサイトだと「中高生ですか?」とよく言われるんですけれど、もうひとつ上の世代です。
―― 19歳から21歳ということは、大学生ですか?
光山 そうですね。大学生、専門学校生、働いている方、若いママ。19歳という年齢をどういうふうに見ているかというと、高校を卒業した年の4月以降から、次の3月31日までの間を19歳としています。
―― 大学1年生、もしくは社会人1年生ですね。
光山 はい、その通りです。
―― 利用者の地域分布に特徴はありますか?
光山 DECOLOGは、Webサービスのプレイヤーとしては非常に特殊な地域属性がありまして、西日本のユーザーがすごく多くなっています。会員数としては近畿地方が最も多く、次が九州です。16歳~24歳の女性の人口対比からいうと、中国・四国・東海地方の会員比率がすごく高くなっています。
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―― なのに本社は東京にある?
光山 設立以来ずっと東京です。よく大阪の会社と誤解されて、「あれ、恵比寿なんですか?」と、驚かれたりしますが。
―― なぜ西日本で流行ったのでしょうか?
光山 「なぜ関東での利用者が少ないのか」というのが、おそらく的確な問いになっていて、それは「mixi」が強いからなんです。関東では日記系のサービスはmixiがダントツで後はドングリの背比べですからね。
―― 関西ではmixiが弱いというわけではないですよね?
光山 関東では、女の子がmixiからDECOLOGにあまり乗り換えてくれていないということです。
―― mixiの敵はここにいたのですね。関東で乗り換えてくれなかった理由は何なんでしょう?
光山 僕が思うに、関東の女の子のほうが関西よりもシャイだからじゃないでしょうか。関西の女の子のほうが、目立ちたい、前に出たいという気持ちが強いんだと思います。
―― たしかに、DECOLOGの特徴として、人気のあるブロガーをランキング形式でピックアップして、更に目立つ場所に出すという構造があります。そういう部分がmixiにはないから、ということでしょうか?
光山 そうですね。ランキングは、DECOLOGにとってとても重要な構造です。ほかには、mixiのほうがより閉じた環境で使うことができるということもあります。
―― 会員しか見られない、閉じたところがmixiの良さだという部分がありますからね。要するに、DECOLOGの志向が関西の人に合っていたと。
光山 ただ、本当のところはよくわからないんです。関西や九州のほうが、地元っ子が多いんで、口コミが強く効くというのもあるかもしれません。関東では、芸能人が、とか、タレントが、みたいなほうが、やっぱりすごく引きになります。一方で関西の場合は、近所の子たちと中学も高校もずっと一緒に通ってきたというような感じで、地域の人が多いんですよね。関東の場合は、いろんなところから人が入ってきて、学校も私学が多いですし。
―― 都内の場合は、とくにそうです。
光山 その結果、地元の友達というのが、あまりいなかったりするということもあるでしょう。そういうこともあって、口コミが関東ではあまり効かないというイメージがあります。
―― DECOLOGという名前がどのくらいの速さで広まるかという部分で、関西の方が口コミが効いたっていうことですかね?
光山 そうだと思います。
―― どのようにしてDECOLOGを始めたのかとか、アンケートで聞いたりはされていないのですか?
光山 聞いてみてはいるのですが、みんな「友達が使ってたから」って答えるんです。これまで、DECOLOGは会員獲得の為の広告・宣伝を行ったことがありません。なので、結局誰かに教えてもらった、友達がたまたまやっていたから始めたというのが多いんです。それが効かない地域では、なかなか伸びていないというのがあるんだと思います。
―― さきほどの関西は目立ちたい人が多いという話と、いまの関西のほうが口コミが効くというのでは、どちらが強かったのですか?
光山 やっぱり口コミでしょうね。口コミがすごく重要な要素になっていると思います。
―― 確かに、アスキー総研の調査でも、東西で属性や嗜好に結構な違いがあります。iPhoneの普及率なんかも、関東と関西でかなり異なっていたりしますからね。
光山 それで、いま一番会員数が伸びているのは、静岡県と、比率でいうと鹿児島県あたりになります。
―― 近畿地方から、同心円状に広がっていると。
光山 はい。広がってる感じはしています。ただその先、箱根を越えられるのかどうかというのが、大きな課題だと思っています。
―― カップうどんの「どん兵衛」じゃないですけれど、関東と関西で味付けを変えちゃうというのはアリかもしれませんね。
光山 それ、すごくいいアイデアだと思います。考えます。