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【ニューズレター】ASCII Research Interview Vol.13

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月間65億PV! 巨大サイト「DECOLOG(デコログ)」の正体 (後編)

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2011年11月07日 18時30分

DECOLOGプロデュースのつけまつげ

 前回に引き続き、10代から20代の女性たちに幅広く支持されている「DECOLOG(デコログ)」について、ミツバチワークス光山一樹代表へのインタビューをお届けする。


DECOLOGブロガープロデュースの
商品も続々と

―― 「DECOLOG」では、ブロガーさんたちにアフィリエイトを認めていないんですよね?

光山 アフィリエイトも広告宣伝もダメです。理由は、商業活動を認めてしまうと、コミュニティが壊れてしまうからです。コミュニティがなぜ成り立っているかというと、それは彼女たちがウソをつかないからなんですよね。ブロガーとして、楽しい/楽しくない、おいしい/おいしくない、かわいい/かわいくないということを……

―― 本音で。

光山 はい、ずっと本音で語ってきました。決して商業ベースではありません。そこをみんなが信頼することで、DECOLOGは成り立っています。それなのに、彼女たちの人気を利用して、「“この商品を使ったら1日で5kgやせました”と書いてくれたら、1個売れるたびにいくら差し上げます」といったステルスマーケティング的な書き込みをさせようする人たちがいるんです。でも、そういった勧誘に乗ってしまうと、彼女たちのブロガーとしての価値は大きく毀損されてしまいます。

―― 毀損ですか。

光山 ファンの子達も最初はそういう商売の仕組みがわからないので、普段の日記の中に紛れて商品紹介があると、ものすごく売れます。でも、ウソを書いてると、すぐにバレてしまうんです。そうすると、どんどんファンが離れてしまって、1日100万PVあったブロガーが、あっという間に人気が下がって、1日5万PVとかになってしまいます。そんな状況になってしまった沢山のブロガーを見てきました。それが、ブロガーとしての価値を毀損する、ということなんです。ここがアーティストやタレントとブロガーの異なるところで、とてもデリケートなんです。なので、DECOLOGではブロガーがブロガーとしての価値を守ったまま、お仕事として様々な取り組みができるようにしています。プロモーション活動や商品開発に関わっていただいて、それが売れたらロイヤリティをきちんと払うようにしています。

―― なるほど。そういうタイアップは、どういった形で行われているんでしょうか?

光山 たとえば、衣料品メーカーさんが新しい洋服を作ったとします。それをプロモーションしたいというご相談があると、わたしたちは商品をランキング上位のブロガーたちにプレゼントするんです。彼女たちに、この色が、あるいはこの形が欲しいなどと選んでもらって、実際に着てみた評価をブログに書いてもらいます。日本を代表するアパレルメーカーさんのキャンペーンでは、1週間で、アパレルメーカーさんのサイト全体のアクセスのうち25%が、そして売り上げの10%がDECOLOG経由になる程のパワーがあります。

―― プレゼントするということは、その過程も読者から見えるようにするんですか?

光山 全部見せます。

―― 彼女たちは「もらっちゃった」とか書いちゃうんですね。でも、先ほどのお話からすると、“プレゼントするから褒める記事を書いてね”っていう話ではないということですね。

光山 「生地がペラペラで、こんな服はいらない」って書いてもかまいません。

―― 批判してもいいと?

光山 よくあるタイプのステルスマーケティングでは、ブロガーに記事を書いてもらうのに、多くの場合は「こういう内容を書いて」というのが決まっていて、ブロガーはそれを載せるだけだったりします。けれども、僕らはそういったことはしません。彼女たちに約束してもらうことは2点だけで、1つ目はDECOLOGから“もらった”と、ちゃんと書くこと。自分で買ったなどとは絶対に書かない。もう1つは、指定するDECOLOG内のサイトにリンクを貼ること。その2点だけなんです。だから、「ここの飾りが気に入らないからちぎった」とか、「ここが安っぽくてイヤだ」とか書いちゃう子たちもいるんですけれど、それも全部含めての評価になります。

―― クライアントさんから是非と言われてやってみたけれど、結果的にみなさんにケチョンケチョンにされちゃったみたいなことはあるんですか?

光山 ほとんどないですね。ブロガーがもらって間違いなく喜ぶ商品を、僕らが選びますので。安いモノでも量が多いとか、なかなか手に入らないものだったり、商品の選択肢がとても広かったり。そういうものでないと扱わないんです。

―― そうやって、DECOLOGによって流行ったものはありますか?

光山 たとえば、つけまつ毛とか。

―― それはDECOLOGで大きな話題になったから?

光山 いえ、これについては、実は彼女たちが作ったんです。メーカーさんに相談を受けて。今でも、渋谷109の地下の「PLAZA」(旧ソニープラザ)では、今でもつけまつ毛の売り上げランキング1位です。

DECOLOG発のカラコン
DECOLOGブロガーがプロデュースしたカラーコンタクト。

―― 実際に商品企画に関与してもらったんですね。

光山 ランキングの上位のブロガーのうち8名と、半年ぐらいかけて、本気で作りました。よくあるタレントさんが名前だけ貸して商品を作るタイプではなく、企画からがっちりと取り組みました。

―― 商品には、誰それが開発に関わった、とか書いてあるんですか?

光山 書いてあります。モデルも務めていて、パッケージからは彼女たちのブログにも飛べるようになっています。ランキング上位の女の子たちは、そのほかにも、洋服を一緒に作るとか、化粧品メーカーさんの商品開発に協力する、僕らがマネジメントをしてモデルとして起用していただく、ファッションショーをリポートする、ファッション誌で連載を持つといった活動をしています。また、先日DECOLOGのブロガー1万3000人にアンケートして作ったカラコン(カラーコンタクト)は、1カ月弱で1万8000枚を売り切りました。これはカラコンメーカーのECサイト単体の数字で、今後は小売店でも販売をしていきます。

―― 「ソーシャルマーケティング」などという言葉もありますが、商品を開発するという意味でのマーケティングのソーシャル性みたいな、そんな感じですね。

光山 そうですね。まさにおっしゃる通りです。みんなが本当に欲しいものを一緒に作っているような感覚がありますし、プロモーションもできる。そして、それを伝える場所として、ネットのほかにイベントと雑誌を展開しています。

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